オノト 万年筆 5601 オーバーホール Nr.1
2023/06/22
category - 万年筆
初めての方からの ご依頼です。
尻軸が完全には閉まらなくなってしまったとの事で序にフルレストアの作業になります。
本当に閉まりません。内部パーツが外れている、若しくは折れているのは確実です。
秘密兵器?で尻軸のエボナイトのピンを抜きます。尻軸がテーパータイプでもN型みたいにストレートタイプにも使えます。
ガッツリ外せるので少しでも位置がずれると尻軸が割れるので慎重に作業です。
位置が決まれば後はグイグイ捻じ込んでいきます。
反対側から見ると こんな感じです。
ニブの撮影を忘れてしまいましたがゴム板を挟み指でペン芯ごと簡単に抜けました。
プランジャー部ですが割れて外れていました...。
ですが実際にはわれていたのを接着剤で接合していただけでした。手抜きにも程が有ります(怒)
エボナイトの接着はムリだと言われていますが『アラルダイト』と云う接着剤ですと接合が出来ます。
接着剤でボコボコです...。
持ち合わせの予備パーツを組み合わせるつもりで、正常な方を接着剤で盛り上がっているところをペーパーで磨こうとしたら先端部がポッキリと折れてしまった。 ( ꒪⌓꒪)
新品のパッキンとワッシャー(入っていなかった)を組み込みます。
でも吸入にも問題が有っただろうなぁ。。。
位置をズラして固定するエボピンの穴をドリルで穴を開けなおしました。
続いて中芯と『Oリング』&『スペーサー』を挿入です。コルクだとスムーズに動くのですが乾燥して痩せてしまい直ぐにインクがリークしてしまいます。
使わないときに水を入れておく方法も有りますが2年まで持ちませんので私の遣り方としてOリング化をスタンスとしていますが、コルクの方が良い!でも承ります。
次に挿入したOリングとスペーサーが飛び出さない様にするネジのついた蓋をします。
over the following centuries.
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