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オノト 万年筆 修理 メンテナンス ONOTO 3050

2021/02/24

                 

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尻軸のロックピンを抜くのは画鋲が一番の様です。画鋲の尖った方をニッパーで切断して平らにします。エボナイトのピンの場所を特定してギュッと押し出す感じです。ゴム板でシャフトを固定して尻軸を時計回りに回すと尻軸とシャフトが分断出来ます。

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分解したら意外と汚れていませんでした。前のオーナーだろうか⁈メンテナンスしていたみたいです。尻軸のコルク、プラス、Oリングが組み込まれていました。Oリングは使えそうでしたので再利用です。パッキンは勿論、交換です。

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先端の尖ったパーツ(通称コケシ)もロッドと共にエボナイトのピンでロックされています。こちらも慎重に外します。意外と簡単です。胴軸内部もアスコルビン酸で洗浄しておきます。パッキンを交換したら固定する、お椀型のワッシャーも一緒に組み込みます。綿棒で薄~くシリコングリスを塗布します。

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Oリングを先に入れ、コルクも新しいのに交換です。結構、固いです。壊さない様に慎重にです。シリコングリスを薄く塗布しておくと良いですよ。

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シャフトを通してコルクが外れない様に固定するエボナイトのワッシャーを捩じ込みます。シリコングリスは大袈裟に塗布して問題有りません。

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最後に尻軸を反時計回りに回すとロックされます。シャフトの穴と尻軸の穴を合わせてエボナイトのシャフトをギュッと指で押し込みます。シリコングリスを少し塗布しておくと良いでしょう。指でも慣れないとエボナイトですので以外と簡単に居れてしまいますので本当に慎重にです。穴位置を合わせるのも画鋲がベストでした。

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